新しい期を迎えて
私たち(株)関・空間設計は、1996年9月に前身の(株)岡設計仙台支店が分社・独立し、2024年10月から30期がスタートしました。新しい期を迎え、改めてこれまでお世話になった皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
29期は、取締役企画部長として佐藤 究(さとう きわむ)を、取締役設計監理部長として岩根 敦(いわね あつし)の2名の新取締役が誕生しました。また4月には佐々木 結(ささき ゆう)と谷米匠太(やごめ しょうた)の2名を新しい仲間として迎えました。新体制となった(株)関・空間設計をこれまで以上によろしくお願いいたします。
29期は数多くの新しいことに取り組んできた期でした。まず経営的な項目では、開かれた株主総会の試行や会社創設以来初めてとなるベースアップを実行しました。またチャレンジしたプロジェクトとして、残念ながら特定には至りませんでしたが(仮称)国際センター駅北地区複合施設基本設計業務委託公募型プロポーザル、CM(コンストラクションマネージメント)関連分野として社としては初めての本格的な取り組みとなる教育施設のコンバージョンの発注者支援業務が挙げられます。さらに完了したプロジェクトとしては、福島県の南相馬市民プール、登米市の(仮称)白鳥保育園や(仮称)白石子ども第三の居場所、そして仙台市立東六番丁小学校などがあります。一方社内外の活動では仙台市主催による市内の小学生を対象として将来の職業を考える機会としての楽学(がくがく)プロジェクトへの参画、高校生向け建築関連のレクチャーの実施、その他数多くの学校での講義の担当などがありました。
2024年12月に代表に就任して間もなく丸3年を迎え、2025年の1月から4年目に入ります。就任時はコロナ禍の第6波の直前で、それ以降も人との接触を避けなければならない不自由な期間を経験しました。これからその期間に学んできたことが問われることになります。
就任当時に読んだ文章に、アメリカの起業家スコット・ドリガーズが人材採用に際して重要視している3つの要素の話がありました。その3つは 1.内発的動機付け 2.問題解決能力 3.不確実性への耐性 で、それらを社内に伝える機会を得ました。どれも一朝一夕に実現するものではありませんが、少しずつ胎動を感じています。これは社内外の相互の信頼関係があって初めて成り立つものだと考えています。
世界は気候変動による自然災害の多発、国際紛争の長期化、食料・エネルギー危機、人材不足による物価高騰、AIの急激な進歩など相変わらずどこに焦点を当て、何を大切にすべきか不透明な状況が続いています。
私たちを取り巻く環境や価値観の変化への柔軟な姿勢と、これまで皆様と一緒に築いてきた信頼関係のさらなる深化に努めます。東北に根差した建築設計事務所として、これからも社員一同、私たちの理念であるSOP(Spirit Of Place)を大切にし、それぞれのWell-beingを思い描きながら皆様のご期待に応えます。
引き続き30期を迎えた(株)関・空間設計をよろしくお願い申し上げます。
2024年10月1日 代表取締役社長 木皿 泉
新しい期を迎えて
私たち(株)関・空間設計は、1996年9月末に(株)岡設計仙台支店が分社・独立してから2023年10月で28年目に入り、29期がスタートしました。
新しい期を迎え、改めてこれまでお世話になった皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
昨年末から、新型コロナウィルスの感染状況を注視しながらではありますが、少しずつ対面での会合やイベントが開催され始めました。弊社でも昨年12月に「感謝の集い」を開催しました。3年ぶりに日ごろお世話になっている協力会社の皆様や岡設計及び関・空間設計のOB・OGの方々にお会いして、直接感謝の意を伝えることが出来ました。また、年明けの1月には仙台市と仙台商工会議所による賀詞交換会「新年のつどい」が、やはり3年ぶりに開催されました。その後、本年5月には5類感染症に移行し、観光客も徐々に増加し始めるなどポストコロナに向けた社会の動きも活発になってきました。
このような状況の中で、前期はプロポ―ザルやPFI等の多くの提案型業務、特に教育施設や道の駅を中心に、高い評価を得ることができました。とりわけ首都圏における道の駅PFIプロジェクトは、今後の広範で多様な業務展開のきっかけにしたいと考えております。
一方社内では、これまで進めてきた新しい働き方を実践しながら、日経アーキテクチュア(2023年9月14日号)でも取り上げられた新入社員の教育プログラムの改革、環境デザインチームの始動、大学院での学業と業務を両立するための環境整備など多岐にわたる改革が進行中です。
世界は、気候変動による自然災害の多発、未だに収束を見ないコロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻の先行きの不透明化、食料・エネルギー危機・人材不足による物価高騰、米中の対立など、どこに焦点を当て、何を大切にすべきか不透明な状況が続きそうです。
このような時代だからこそ、私たちに求められるのは、「期待を超えた価値の提案」であると考えています。この実現のため、私たちを取り巻く環境や価値観の変化への柔軟な姿勢と、これまでに皆様と一緒に築いてきた信頼関係の深化に努めます。地域に根差した建築設計事務所として、これからも社員一同、私たちの理念であるSOP(Spirit Of Place)を大切にし、心身の健康に留意して皆様のご期待に応えます。
引き続き29期を迎えた(株)関・空間設計をよろしくお願い申し上げます。
2023年10月1日 代表取締役社長 木皿 泉