仙台市鶴ヶ谷市営住宅(第一工区)
みんなの「思い」と「願い」をデザインビルド方式で実現
本事業は老朽化に伴う市営住宅のデザインビルド方式(実施設計・施工一括)による再整備事業として出件され、私たち地元・仙台の設計事務所と施工会社のグループが選定されました。各企業のノウハウを活かし、発注者と基本設計者の「思い」と「願い」を理解し、ワークショップなど対話を通して目的の実現に取り組みました。
囲い込み形住棟配置の実現
各住棟の囲み配置で形成される広場は、コミュニティ形成のための重要な場で、北棟の1、2階および南棟は各住戸に広場側からアクセスすることで、多世代の交流が促進される計画としました。
リビングアクセス型の住戸
各住戸の居間空間を、共用廊下等の公共性の高い空間に面するように配置しました。
廊下と各住戸の間に物理的な距離(緩衝空間)として吹抜けを整備し、その距離を確保することでパブリックとプライベートな領域の空間的・視覚的距離の調整を行えるつくりとしています。
(木皿泉)
施設概要
- 場所
- 仙台市宮城野区
- 用途
- 集合住宅
- 竣工年月
- 2010年2月
- 延べ面積
- 10,291㎡
- 構造
- 鉄筋コンクリート造
- 階数
- 地上6階 地下0階