酒田市総合文化センター
この建物の中核を為すのは、4層吹抜でトップライトによる自然採光を充分に採り入れ、“モール”と名付けられた南北を貫通する’ひろば’的な半外部空間です。“モール”という概念は、酒田大火からの復興計画に際して、中央商店街に導入され、酒田市民に身近なものになっていますが、ここでは、多様な機能を一つに結び付ける媒体として意味付けられていると共に、酒田市民のコミュニケーションの為のひろばとしても意味付けられています。
建物外観は、特に4〜5ヶ月に及ぶ冬の厳しい気象条件を考慮し、敢えて複雑な機能を整理して、重量感のある単純な直方体のマッスとして表現し、内部の“モール”に対しては、その複雑なそれぞれの機能を素直に表現して、賑やかな、暖かみのある空間を目指しています。
施設概要
- 場所
- 山形県酒田市
- 用途
- 中央公民館、中央図書館、児童センター、教育センター
- 竣工年月
- 1988年3月
- 延べ面積
- 8,628㎡
- 構造
- 鉄筋コンクリート造
- 階数
- 4階建
メディア掲載
- 新建築(1982年12月)
受賞歴
- 1983年
- 日本建築学会東北支部 東北建築賞