大崎市立鳴子中学校
シンプルな外観と豊かな内部空間の多雪地域型学校モデル
地域の3校の統合中学校です。
冬期の厳しい気象条件を考慮し、屋根は緩勾配で雪を載せて風で飛ばし、外壁は凹凸の少ない、吹溜まりの生じ難い整形のプランとしました。
冬場、外部空間が使えなくなる生徒たちのために、内部に大きな吹抜け空間を貫通させ、学校統合による新しい歴史を創出する空間として、「メモリアルモール」と名付けました。
単純な形態でコストコントロールを図り、内部に活動的で豊かな空間を創出する手法は、東北の山間の学校づくりのプロトタイプになりうると考えました。
(杉本光司)
施設概要
- 場所
- 宮城県大崎市
- 用途
- 中学校
- 竣工年月
- 2006年3月
- 延べ面積
- 4,596㎡
- 構造
- 校舎:RC造 S造
屋体:RC造 S造
- 階数
- 校舎:2階
屋体:平屋
メディア掲載
- 現代日本の建築家(2008年5月)
- 近代建築(2006年8月)
受賞歴
- 2007年
- ㈳日本建築家協会 優秀建築選2007