石巻市営あけぼの北復興住宅
中庭やたまり場を中心とした囲い込み型住棟による地域コミュニティの創出と再生
復興住宅敷地内で計画が完結するのではなく、周辺とつながり街全体として魅力ある生活環境をつくることで、不安と期待を抱えて移り住む様々な人たちが、「これからの自分たちの生活の場」として安心して暮らすことができる住環境を整備することを目指しました。
地域とつながる、開かれた災害公営住宅
- 敷地入口や、住棟間のスペースは、地域と繋がる広場や街路を計画しました。
- 集会所は「まちかど広場」に接する地域に開かれた場所に配置し、居住者と地
- 域住民が気軽に立ち寄れ、つながる場所とします。
- 集会所のとなりに設けた「みんなの広場」は、地域でのイベント・お祭り、防災広場として活用できる計画としました。
みんなで使う「なかにわ」
- 住棟に囲われた外部空間は、共有の中庭・広場として整備し、おしゃべりや散策など住民が思い思いの過ごし方ができる「第2のリビング」として計画としました。
- バルコニー側が中庭に面する住棟の1階部分は、中庭側に玄関を設けた「南入り住戸」を採用し、中庭を介して交流・見守りが自然に行われる計画です。
- 駐車場は住棟の外周部に棟ごとに集約して配置し、歩車分離とまとまりに配慮しました。
(斎藤拓也+秋月孝文(元スタッフ))
施設概要
- 場所
- 宮城県石巻市
- 用途
- 集合住宅(復興公営住宅)
- 竣工年月
- 2015年6月
- 延べ面積
- 13,215㎡
- 構造
- 薄板軽量形鋼構造
- 階数
- 地上3階