大崎市復興公営住宅
まちなか居住による中心市街地の活性化
敷地はJR古川駅前地区にあり、大崎市が進める「大崎市中心市街地まちづくり復興計画」において、若者の行きかうにぎわいのある「駅サイト居住ゾーン」と位置付けられた場所です。よって、被災した方々への良質な居住環境の提供とともに、中心市街地の活性化に寄与する施設づくりが求められました。
活性化の仕掛け① 交流の要となる集会所
店舗が立ち並ぶ西側通り沿いに集会所とポケットパークを計画し、居住者と地域の交流が自然と生まれる環境づくりを行いました。
活性化の仕掛け② 明るくひろびろとしたセンターホール
建物中央に間口の広い共用玄関(センターホール)を設け、杉の内装やベンチの設置で、安全で会話の生まれる共用空間づくりを心がけました。
明るく風が抜ける居住空間
全住戸南向き、DK、LDKを中心に各室が引戸でつながる大らかな平面構成で、採光と通風に配慮しました。
周辺環境との調和
アースカラーで全体をまとめ、バルコニーのアルミパネルで変化をつくり、周辺と調和しつつ現代的な色彩計画を行いました。また、道路を挟み南側に建設中(2017年開館予定)の市立図書館に配慮し、敷地北側にコンパクトに建物を寄せ、入居者のプライバシーに配慮しました。
(杉本光司)
施設概要
- 場所
- 宮城県大崎市
- 用途
- 集合住宅(復興公営住宅)
- 竣工年月
- 2014年9月
- 延べ面積
- 2,704.69㎡
- 構造
- 鉄筋コンクリート造
- 階数
- 地上6階 地下0階