藤崎町立藤崎中学校
自ら学ぶ姿勢を育む教科教室型中学校「ミュージアムスクール」
「藤崎町立藤崎中学校」は、既存木造校舎の老朽化に伴い教科教室型中学校として改築されました。設計当時青森県では教科教室型の中学校は前例がなかったため、長期間に及ぶ関係者との密なコミュニケーションのもと作り上げました。
既存校舎を使いながらの改築という厳しい敷地条件の中、2つの中庭(木の中庭・土の中庭)や雪国を考慮した雁木、広場など多様な外部空間を形成しました。
校舎中心には中央メディアセンター(図書館・コンピューター室)を配置し、時間割に基づき校内を移動する生徒の中心的な空間としました。また、教科教室周りの構成は「教科教室・教科メディアセンター・ホームベース・トイレ」を1つの「クラスセット」として各ゾーンに配置し、生徒が移動することで各教科の特徴あるクラスセットをミュージアムのように感じ、多様な学習機会の創出と自学の精神の育成に寄与することを考慮しました。
設備的には、地域性を考慮した床暖房とパネルヒーターによる24時間暖房や井戸水の融雪への利用、ヒートチムニーなどを採用しています。また、校内は無線LANを採用し、校内のどこに居ても利用できるセキュリティ対策が施されたネットワーク環境を整備しました。
施設概要
- 場所
- 青森県藤崎町
- 用途
- 中学校
- 竣工年月
- 2004年11月
- 延べ面積
- 校舎:5,762.51㎡
体育館:1,838.51㎡
- 構造
- 鉄筋コンクリート造