障がい者支援施設「若草園」
みんなが集まって住む「里」=ひとりひとりが尊重されながら生き生きと暮らす生活空間
旧・若草園の老朽化と、平成18年に施行された障がい者自立支援法に基づいた新体系の事業移行に対応するため、国庫補助金を活用して隣地に新築移転が計画されました。
木造平屋建ての施設は利用者の行動や生活にリズムをつくるため、あえて「自分の居場所(居住エリア)」と「みんなと過ごす場所(活動エリア)」を別棟としました。回遊性のある外部生活通路(ループ)の内側に居住エリアを配置し、外周に活動エリアを配置しました。
居住エリアは10人程度をひとつの生活単位として6ユニットで構成しました。各ユニットのデザインは「いえ」であることを意識し切妻屋根を基本としたデザインとし、活動エリアは対比的に片流れ屋根のシンプルなデザインとしました。
木造準耐火構造建築物であり、一部を燃え代耐火とし効果的に木造らしい美しい杉の肌を見せています。全体は大規模な施設ですが、分節化され"こじんまり"とした生活空間となりました。
(江田紳輔+佐藤俊文(元スタッフ))
施設概要
- 場所
- 宮城県登米市
- 用途
- 福祉施設
- 竣工年月
- 2011年4月
- 延べ面積
- 3,421.55㎡
- 構造
- 木造
- 階数
- 地上1階