女川町立病院
保健・医療・福祉(病院に隣接して福祉施設を建設予定)の複合施設として、町民のための安らぎの源、心の拠り所を目指すことを建設の目的に、「連携と交流」、「海との対話」をキーワードとして以下を実現しました。
- 連携と交流の場として敷地中心にセンターアトリウムを設置する
- エネルギーセンター、リハビリ、厨房等の集約化、共同化を行い、効率化を図。
- 海からの景観(シンボルマーク)、海への眺望(東側に海を一望できる)に配慮した構成とする
改修工事(2011年8月~2012年2月)
改修工事は、女川町が女川町立病院を“女川町地域医療センター”として地域医療振興協会に指定管理を委託するにあたり、女川町立病院と女川町地域福祉センター両施設の用途変更や各階の機能変更、ランニングコスト削減のための設備システムの改修を行うことを目的として計画しました。
設計期間中に東日本大震災が発生し、当病院にも1FL+2mまで津波が到達しました。被害を受けた設備機器の復旧等も急遽設計業務に組み込むこととなりました。設計にあたっては、町の医療機能を早期に復旧することを最優先に、改修・復旧工事を最短で実現するための工法・システムの検討・材料の選択を行い、震災後約1年という短期間の改修・復旧工事を実現することができました。
施設概要
- 場所
- 宮城県女川町
- 用途
- 病院
- 竣工年月
- 1999年2月
- 延べ面積
- 3,464.67㎡
- 構造
- RC
- 階数
- 4階建