須賀川市立大東中学校
コンパクトで機能的な地域コミュニティとしての学校
敷地は福島県須賀川市東部の丘陵地に位置し、周囲には豊かな緑が広がります。
敷地内の法面に新校舎を近接させ、グランドと視覚的につなぐとともに、周囲の自然豊かな景観を取り込む計画としました。また、コミュニティプラザやだんだんひろばなど新たなオープンスペースを創出し、敷地のポテンシャルを最大限活かすことを目指しました。
地域住民による「庭園保存会」が手入れをしてきた「立志の庭」を残し、学校の歴史と地域コミュニティを継承する計画としています。屋外の多目的ひろば「コミュニティプラザ」を整備し、イベント等の場として、学校と地域がつながる場となることを期待しています。
新校舎は3階建てとし、1階を管理・総合学習ゾーン、2、3階を生徒の日常的な学習ゾーンをとした明確なゾーニングとしました。中央の開放的な階段が交流の場として各階をつないでいます。校舎全体をコンパクトに構成し、小規模な学校の良さであるスケール感や親密感を生かした一体感のあるものとしました。
(三浦高史)
施設概要
- 場所
- 福島県須賀川市
- 用途
- 中学校
- 竣工年月
- 2011年12月
- 延べ面積
- 校舎:3,904.16㎡
- 構造
- 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造
- 階数
- 地上3階建て