宮城大学食産業学部
秩序と多様性を付加したキャンパス空間の再構築
宮城大学食産業学部は、約30年の歴史を持つ宮城県農業短期大学のキャンパスを活用し、宮城大学の2つめのキャンパスとして新たに整備する計画であり、プロポーザルで設計者が選定されました。食産業学部はその名の通り食文化に対しトータルな人材を育成することを目的にした学部です。
地域に開かれた県立大学として、図書館やレストラン、野菜などの直売所、通り抜け空間の開放、公開講座の開催など空間整備から運営までを含めた開放を意図しています。
整備内容としては既存建物の一部解体から始まり、プレキャストコンクリート造の研究棟、RC既存校舎の内外装の改修工事、鉄骨造の実験棟の改修工事、鉄骨造のレストラン棟、RC造のサークル棟、木造の和室、グランドの整備や動物舎の整備、外構整備等多種多様なものとなり、それら最終的に関わった建物数は30を超えました。また、大学を運用しながらの計画であるため、学生・職員の安全に配慮しながら細やかな対応が必要となりました。
各々の建物に対し適切な構造や改修方法を選定することでキャンパス空間の多様性を表現できたと考えています。旧農業短期大学の歴史を継承し、学生に魅力あるキャンパスを創造できました。
施設概要
- 場所
- 仙台市太白区
- 用途
- 大学
- 竣工年月
- 2007年3月
- 延べ面積
- 19,925㎡
- 構造
- PC造・RC造・S造・木造
- 階数
- 地上5階