養護老人ホーム「万生園」
「住まい」であることを感じる居住棟
「住まい」であることを基本に木造2階建てとしています。家庭の生活意識をもてるよう、1ユニットにつき10人を基本生活単位として、計10ユニットで居住棟を構成しています。
自分の「住まい」であることが意識されるよう、各ユニットにはわかりやすい「玄関」をもつデザインとし、ユニット内部は、個人の大切な時間を過ごす空間としての個室の整備を基本としながら、その時々の利用者の気分に応じて「居場所」を選べるよう、セミプライベート・セミパブリック・パブリックの各空間を適切に配置し、互いに連携する空間構成としました。
また、中庭や遠くに山や海を望むバルコニーなど、建物の中を移動する度に様々な景色を垣間見れ、季節の移ろいを感じられる空間を目指しました。
様々な機能の集まった堅牢な管理棟
管理棟は、1階に受付機能となるケアステーション・医務室とショートステイ、2階に地域交流機能を持つ集会室・機能訓練室、厨房関連諸室、3階に海が望める大浴室と事務関連諸室を整備しています。耐久性や大空間が求められる諸室を集約し、コンパクトな鉄筋コンクリート造の3階建てとして構成しています。
(江田紳輔+佐藤俊文(元スタッフ))
施設概要
- 場所
- 宮城県石巻市
- 用途
- 福祉施設
- 竣工年月
- 2010年3月
- 延べ面積
- 2,803.36㎡
- 構造
- 木造 RC造
- 階数
- 地上3階