胆沢ダム管理庁舎
展示施設を併設するダムの管理庁舎
主役である自然美を邪魔せず、ロックフィルダムの構造美を引き立てる控えめなデザインとしました。
基壇部分は杉型枠のコンクリート打ち放しでダムとの調和を計り、上部は亜鉛メッキステンレス鋼板の外断熱工法とすることで、控えめでありながら力強く、凛とした表情で存在することを意図しました。
1階にはダムの展示施設が入り、ダムに対し大きな開口部を設けていますが、2階をオーバーハングさせることによる雁木状の空間をつくり、高耐候性の外装の端部は雪庇の生じにくいディテールにするなど、冬期の厳しい気候条件から建物を守る工夫を施しました。
(杉本光司+三浦高史)
施設概要
- 場所
- 岩手県奥州市
- 用途
- ダム管理庁舎
- 竣工年月
- 2010年4月
- 延べ面積
- 1,460㎡
- 構造
- RC造
- 階数
- 地上2階 地下1階