郡山市東山悠苑
敷地周辺は、なだらかな丘陵と松の林が落ち着いた日本的な景観を作り出しており、この景観を利用し、さらに雰囲気を高めてゆくことがポイントになりました。その為、外観は背景の丘陵を意識してヴォールト状の屋根の連続で構成し、周辺の自然と共に輝き、共に年老いていきながら風格を増して行くものとして、銅板、自然石、焼物(タイル)を中心として外装素材を選択しています。
内部空間は、火葬・告別ブロックを天井を高くした空間のスケール、内装材としての石の多用、天空光の活用などにより「人々の気持ちに心地よい高揚感を与える非日常的な空間」としてデザインし、待合ブロックのヒューマンスケールの構成、木を多用した暖かみのあるデザインなどにより「心をわずらわせることなく思う存分故人の思い出に浸ることができるような思いやりのある空間」としてデザインしています。
施設概要
- 場所
- 福島県郡山市田村町
- 用途
- 火葬場
- 竣工年月
- 1991年3月
- 延べ面積
- 3,152.6㎡
- 構造
- 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨鉄筋コンクリート造
- 階数
- 地上2階
受賞歴
- 1992年
- 日本建築学会東北支部 東北建築賞
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