施設は仙台青葉区の北部に位置するホール併設のオフィスビルです。敷地は戸建住宅地から業務地域に変化しつつある所で、施設計画にあたっては、いずれ飲み込まれるであろう業務地域化の波間にあって、昔からの風景を残したいと考えました。住宅地に近い所は低層の顔を、高層でスカイラインを形成している部分には高層の顔を設け、今の周辺の形の流れに合った形態としました。

　高層部は業務系から住居系へ流れる風の門と位置づけ、門の中は北山を始めとする近くの森のモチーフとしたデザインとし、本ビルのアイデンティティを表現しています。

　本業務は事業初期の企画の段階から参画し、市場調査、事例の把握等を通じて決まったコンセプトと、事業収支計画と整合した設計が進められました。

　また、2008年に低層部屋上に屋上緑化を施したひろばを設置し、時代にあわせた付加価値を付与しました。