エクレール宮城野
仙台市東部に位置する14階建て65戸の集合住宅
竣工当時、敷地周辺は工業系施設から住居系施設へ、低層系の施設から中高層系の施設へ移行し始めた時期でした。敷地は、南側にJRの線路、北側に幹線道路が位置し、電車・車・人の動きが特徴的です。計画に当たり以下の3点に配慮しました。
- 敷地東側の既存集合住宅の屏風のような壁との間に隙間を開け威圧感を低減すること。
- 住人が敷地入口から自分の住戸へ向かう間に、ホッとできるアプローチを整備すること。
- 他の集合住宅とは異なる、特長的な形を取り入れること
これらは、隣地と当地の大きなヴォリウムの間にはめ込まれた2階建ヴォールト屋根の集会所、蛇行しながらエントランスホールに導かれる公園のようなアプローチ、鉛直性を強調したエレベーターシャフト、三角形のゲートにより実現しました。
周辺に多くの集合住宅が林立する現在にあっても、大切な我が家への帰路は分かりやすくホッとするものであってほしいと願っています。
施設概要
- 場所
- 仙台市宮城野区
- 用途
- 集合住宅
- 竣工年月
- 1997年3月
- 延べ面積
- 5,926㎡
- 構造
- SRC造
- 階数
- 地上14階 地下1階