「伝国の杜」置賜文化ホール・米沢市上杉博物館
「歴史・文化」の継承と創造
「伝国の杜」は、米沢城址に隣接する、米沢市上杉博物館(米沢市が整備)と500席の置賜文化ホール(山形県が整備)とからなる複合施設です。敷地周辺は、上杉神社や上杉記念館、松ヶ岬公園等があり、米沢市の歴史・文化の象徴的な地域となっています。設計のテーマは「歴史と文化」をどのように「継承・創造」するかでした。
われわれの提案は以下の3つにより実現されました。
- 周辺に広がる参道と一体となった豊かな外部空間を、敷地と連続させ、さらに建物内部に引き込むこと ( 北側に広がる大きな広場からピロティ、そしてモールへ続く「連続空間」)
- 周辺の景観と違和感のないデザイン(伝統的な形態と現代的な感性を融合させた「新しい和風デザイン」)
- 2つの機能(博物館とホール)をコンパクトかつ有機的に構成(中庭とモールによりなる「明快な平面構成」と「一体化した大屋根」)
(木皿泉)
施設概要
- 場所
- 山形県米沢市
- 用途
- ホール・博物館
- 竣工年月
- 2001年8月
- 延べ面積
- 9,064㎡
- 構造
- SRC構造
- 階数
- 地上2階
メディア掲載
- 公共建築(2002年4月)
- 建築と社会(2002年1月)
- 近代建築(2000年9月)
受賞歴
- 2001年
- やまがた景観デザイン賞知事賞
- 2002年
- ㈶照明学会 照明普及賞・優秀施設賞