湯沢市皆瀬庁舎
豪雪地帯のまちづくりを牽引する地域の拠り所
築50年以上経つ旧皆瀬庁舎や周辺の生涯学習センター、診療所の老朽化を受け、地域と行政がパートナーとなって取り組む新たな地域づくりを行える施設として、建て替え整備を行った複合施設です。
基本理念を「人・モノ・サービスが行き交い、にぎわいあふれる、まちづくりを牽引する地域拠点の創造」とし、①南北に伸び各機能の玄関口となる大型通路「みなせストリート」と、②湯沢市皆瀬地域ならではの豪雪を支える帽子のような「分厚い屋根」、③内部の活動の様子を、漏れ出る光で積雪時でも遠くまで見せる「ハイサイドライト」を、計画や形の特徴として設計を行いました。
みなせストリートの天井には旧皆瀬庁舎の特徴的な仕上げである木の乱尺張りを踏襲しつつ、壁には小安峡温泉の岩肌を思わせる素材として、タイルを組み合わせた仕上げを取り入れています。
「ここに来れば、誰かがいる場所」として皆瀬地域に末永く寄り添っていける建物となることを願っています。
斎藤拓也+岩根敦+小野寺謙
施設概要
- 場所
- 秋田県湯沢市皆瀬字沢梨台
- 用途
- 庁舎・生涯学習センター・診療所・JA(テナント)・郵便局(テナント)
- 竣工年月
- 2023年9月
- 延べ面積
- 2,041.47㎡
- 構造
- S造(機械室棟:RC造)
- 階数
- 地上1階