六ケ所村立泊こども園
格子梁の屋根が園児たちを包み込む「おむすび型の園舎」
青森県上北郡六ケ所村に建つ保育所型認定こども園です。
敷地は“く”の字型に変形した敷地で、変形敷地を北から駐車場、園舎、園庭、自然豊かな既存樹木としてゾーニングすると、それぞれが三角形状となり、「おむすび型の園舎」として計画しました。
大きく6つのボリュームで構成され、三角形の平面に6つの機能を落とし込み、その余白空間として生まれた「廊下・ホール」では、冬期間や悪天候時など、外で遊べない園児たちの遊び場として、様々なアクティビティを作り出します。
それら機能を、国産カラマツ集成材でつくられた1.82mグリッドの格子梁が、優しく包み込むように架かっています。
六ケ所村が掲げる、「ウッドスタート宣言」にふさわしい施設として、東京おもちゃ美術館と共同し、木育広場「ろっくもっくぷらざ」を併設しています。園児たちや訪れたこどもたちがたくさんの木おもちゃで遊びながら学ぶことで、よりよい保育環境の構築を目指しました。
自然豊かな六ケ所村で、木に触れ・遊び・学び、地域に根ざしたこども園となることを願っています。
杉本光司+作山和輝+伊藤立平(伊藤立平建築設計事務所)+東京おもちゃ美術館
(撮影:山田圭司郎)
施設概要
- 場所
- 青森県上北郡六ケ所村
- 用途
- 保育所型認定こども園
- 竣工年月
- 2021年9月
- 延べ面積
- 1,470.00㎡
- 構造
- W造一部S造
- 階数
- 地上1階
メディア掲載
- 近代建築(2022年8月)