宮城県結核医療提供施設(栗原中央病院)
隣接する既存病棟と一体的な景観となるように配慮した増築
宮城県で最大規模の結核・感染病棟(結核病床27床・第二種感染病床1床)を、既存の栗原中央病院に隣接して移転・増築する計画です。汚染・非汚染エリアが明確に分離されたコンパクトな平面計画とインターロック付前室での入退室管理、空調による正・負圧コントロールなどの感染対策を行っています。長期間にわたる入院期間を快適に過ごすため、小さな居場所を各所に設け、光庭など外を感じられるようにしつらえています。
地盤の状況から鉄骨造とすることで上部躯体を軽量化し、杭・基礎への負担を減らしています。既存病棟と隣接・接続するため、建物の離れ・柱スパン・スカイライン・仕上げを統一し、一体的な景観となるよう配慮しています。
(岩根敦+金子寛)
施設概要
- 場所
- 宮城県栗原市
- 用途
- 病院(結核病棟)
- 竣工年月
- 2019年3月
- 延べ面積
- 2,079.27㎡
- 構造
- 鉄骨造
- 階数
- 地上2階建て