本体工事が完了しました。
投稿日:2020.02.28
2月末をもって文化会館の本体工事が完了しました。
3月も駐車場や備品工事等がありますが、長かったプロジェクトがひと段落した感があります。
何度も見ていた客席の壁は、ホール用の照明器具が点くと迫力は予想以上のものになりました。
今回の文化会館ではすべての客席が舞台を近くに感じられるように、客席躯体形状を工夫して観客の一体感を演出しています。
そのため600席強の比較的小規模なホールとしては難易度の高い工事となりました。
ホールの内外壁にみられる斜めの目地は、震災前の高田松原の松をイメージした三角形の模様に由来しています。
三角形の模様(設計時は松綾模様と呼んでいました)は通常のRC壁、洗い出し仕上としたRC壁、木製の音響拡散体から成り立ちます。
音響拡散体は集成材の塊を斜めにカットして作られており、意匠的にも音響的にもこのホールを特徴づけるものになりました。
その他の部分・部屋については備品が入った際に改めてご紹介できればと思います。