女川町立保育所(女川町立しおかぜ保育所)が竣工しました。
投稿日:2021.04.10
2019年5月の基本設計から約2年半、この度、無事竣工しました。
本計画に関係されたすべての方々に深く感謝致します。
こどものための保育所としてはもちろんの事、地域の交流の場として町民の皆様に愛される施設になることを期待しています。
竣工した建物を紹介させていただきます。
エントランス
明るく開放感のある空間が園児達を迎え入れます。
エントランスの左官壁には女川町のみなとまちセラミカ工房に制作して頂いた、保育所名の由来が書かれたタイルを設置しました。
ランチルーム
みんなと一緒に食事する空間として、園舎の中心に開放的で気持ちの良いランチルームを計画しました。天気のいい日は外のデッキもランチルームの一部になります。作業面を低くした大きなシンクでは魚を捌くなど女川の食材に触れる食育活動が行われます。
保育室-廊下
0~2歳の未満児と3~5歳の以上児それぞれが安全に活動できるようエリアを明確に分け、屋根(天井)の高さをこどもの身体スケールにあわせて、以上児から未満児室にかけて徐々に低くなるように計画しました。また、廊下側の建具を開放することでデッキ・所庭とつながり、一体的な活動ができる保育室としています。
遊戯室
お遊戯会や式典等でも活用される遊戯室は最も天井が高くなる様に計画しています。
敷地内で伐採した樹木を活用し、既存保育所の卒園児による修了記念ワークショップとして制作した所歌もあります。
所庭
円形の園舎の中央に位置する所庭は各保育室から見守りやすいつくりです。また、体のサイズ・動きの異なる未満児が安全に遊ぶことのできる小さな庭も園舎北側に設けております。この他、敷地南側の既存法面を活かした「冒険のにわ」と名付けた遊び場を計画しており、これからの工事になります。
ふれあいの道
住宅地(災害公営住宅)と町の中心をつなぎ女川湾を望む都市景観軸であり、園児と地域が緩やかにつながる事のできる空間です。「冒険のにわ」整備と同時に取合いなど整備する予定です。
建物は竣工・開所しましたが、駐車場や「冒険のにわ」工事が2期工事としてこれから行われます。継続して工事の進捗を本ページにて報告させていただきます。
完了プロジェクト一覧の記事にも写真を掲載しました。ぜひご覧ください。