SOP研修報告【谷米】広島・愛媛・香川
研修期間:2024年9月26日~9月29日
行先:広島・愛媛・香川
入社後初めてのSOP研修として、瀬戸内海周辺を4日間かけて旅してきました。今回の旅の目的は、旅での移動や出会ったシーンを記録し、映像としてまとめ他者と共有する、というものでした。この目的は、自身の卒業設計のテーマから続いているものであり、旅という非日常の記録をひとつの映像にする(そして他者と共有する)ことで、空間経験の映像的な可能性を模索するものでした。
4日間の旅は広島県・尾道から始まり、しまなみ海道を渡り、愛媛から香川にむけて移動しながら旅を記録していきました。知らない街や場所を次々移動する今回の旅は、そこに流れているたくさんの日常が色鮮やかに見えるとても幸せな時間でした。卒業設計では、日常的な3つの場所(道、公園、駅)の風景をオムニバス形式の映像でまとめましたが、今回の旅では、様々な移動時間とそこで出会ったシーンをつなぎ合わせたロードムービーとして構成します。
1日目は、尾道をメインに観光をしました。千光寺頂上展望台「PEAK」は今回の旅で最も訪れたかった建築で、人と風景と建築の生き生きとした関係性に感動しました。
2日目は、瀬戸内海に沿って今治から高松まで一気に北へ移動しました。新居浜の別子銅山では、過去の遺物の儚さと同時に、当時の人々の活気が聞こえてきそうな力強さを感じました。
3日目は、小豆島にフェリーで渡り、学生時代から訪れたかった「石の島の石」を目指しました。掃除用具や配管、植栽が建築と一緒となって居心地良さそうに集まっていて、小さいながらも学びの多い建築でした。
4日目は、小豆島から豊島、直島を経由して仙台に帰るというハードなスケジュールでした。瀬戸内海の陽気で明るい雰囲気の中に浮かぶ島々は、内陸に住んでいる自分にとっては非日常的な場所で、どこか違う世界にいるような気持ちになりました。
今回の旅で得た知識や経験と、自分の興味や感覚を忘れずに、今後の実務に活かしていきたいです。