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教育活動の取り組みについて

  • 教育活動
  • 2024.11.21|関・空間設計

私たちは地域に根ざした設計事務事務所として、小学生、中学生、高校生を対象にした教育活動に取り組んできました。これからの未来を担う子どもたちに建築設計の面白さを知ってもらいたい。創造する喜びを体験してもらいたい。そのような思いからこの活動が始まり、建築家の仕事を紹介する「楽学プロジェクト」への参加、短期間でテーマに沿った設計を行う「職場体験」、建築コンペの講義を行う「コンペレクチャー」まで、幅広く展開しています。
このたび、私たちの取り組んできた教育活動をアーカイブとしてまとめる運びになりました。これまでの取り組みについてご紹介致します。

◯楽学プロジェクト(対象:小学生・中学生)
仙台自分づくり教育の一環として、毎年夏休みに実施している仙台市の事業です。様々な職業のプロから働くことの大切さや難しさ、仕事にかける思い等についての話を聞き、体験などを交えながら将来の職業について考える機会を提供しています。毎年1,000人近い児童の応募があり、大人気のプログラムです。弊社は2017年より参加させていただいています。
建築クイズや建築家としての心構えをお話した後、実際に体を動かしながらワークショップに取り組んでもらいます。最初は緊張した様子の児童も、すぐに和気あいあいと課題に没頭しはじめ、集中力に驚かされる場面もあります。「将来は建築家になりたいです!」と言ってもらえる時がやりがいを感じる瞬間です。

◯職場体験(対象:中学生・高校生)
3日間程度の短期間で課題に取り組み、設計事務所の仕事を体験してもらうものです。各年度によって課題を変えており、理想の住宅やカフェ、自分が通ってみたい学校や将来働いてみたいオフィスなど、バリエーション豊かに設定しています。
簡単な図面を書いてもらったあとに模型を作成し、二次元から三次元へのアプローチも体験してもらいます。実際に模型を作り始めると、足りない図面や考えなければならない部分が見つかることがあり、これは実際の業務でも多々起こることです。そのイレギュラーに柔軟に対応できるようになることがこの職場体験の肝でもあります。
最後には自分の案を弊社社員にプレゼンしてもらい、講評会を開催します。自分の考えを人に伝えることの難しさ、コミュニケーションの重要性等を学んでもらいたいプログラムです。

◯コンペレクチャー(対象:高校生)
経験豊富な社員が自身の経験を交えながら「コンペとはなにか」「何を考えてコンペに取り組むべきか」等を講義形式で伝えます。建築コンペを通じて柔軟な発想や課題想定のセンスを磨き、設計者に求められるスキルの本質を学びます。

”地域のこれからを想い、文化を継承して未来を紡いでいく”…教育活動はそのビジョンを体現するものであり、私たちが掲げる「Spirit Of Place」の根幹を担うものです。今後も活動を続けていきたいと思います。