SOP研修とは

2023年9月、十数年ぶりの北海道へ。
残暑が過ぎ、季節の移ろいを感じながら、道央をまわりました。

北海道の建築家・上遠野徹さん設計の「札幌の家・自邸」
札幌郊外の林に囲まれた一画、木立に沿って進むと現れる建築群。
北国の凛とした空気感の中、経年変化したコールテン鋼と煉瓦が美しく、心を奪われました。
複層ガラスや100mm厚の発砲スチロール断熱材、温水床暖房を採用した実験住宅ですが、一見すると寒冷地らしからぬ素材やディテールと、厳しい自然環境への工夫が重なり合い、この場所でしか存在し得ないようなローカリティを感じました。
上遠野克さんに案内いただき、とても貴重な経験になりました。

近年リゾート・不動産開発が進んでいるニセコは、道央の西部に位置する農村観光地です。
ニセコアンヌプリの裾野、雄大な自然の中に点在するショップ、カフェや蒸留所、「ニセコ町役場」では休日にも関わらず、片山町長自ら庁舎の隅々まで説明いただきました。

札幌では「五十嵐淳建築設計事務所」にお邪魔し、五十嵐さんと、昔話や仕事のことなど、懐かしいひととき。

縁や出会いの3日間、濃密な時間でした。
ご厚意に深く感謝いたします。
建築に触れることの楽しさは格別です。