研修時期:2023/4
「島を感じる」というコンセプトで淡路島・直島・豊島を研修先としました。コロナウイルスの影響でセミナーや建物見学でさえもオンラインで受けられる便利な時代になったと感じると共に実際に肌で感じる機会が少なくなった、と寂しく感じる事もありました。それだけでなく個人的に遠出する機会もだいぶ減っておりました。
研修先に選んだのは入社1年目にCLT建築や西日本豪雨の被災地をまわるために瀬戸内海近辺へ研修に行ったので前回とは違った視点で島々を感じるという理由です。が、単純に自然が好きな事、島に宿泊したい、そして心をリフレッシュするというのも大きな理由の一つです。
今回の研修先をいくつか紹介させていただきます。
【神戸】
・自然体感展望台-六項枝垂れ
自然との調和・自然エネルギーの変化を直接身体で体感できる素敵な建築。寒さやものすごい大きなおにぎりに気を取られながらも、他に人がいなかったこともあり、落ち着いて空間を堪能する事ができました。看板のルールにはおにぎりをもって周ると書いてあったのでそれに倣いきちんとおにぎりもって周りました。
【淡路島】
・本福寺水御堂
そこらと変わらない駐車場の横から坂を登っていくと緑に囲まれた場所にコンクリート壁が見えてきます。壁を抜け先には水御堂の特徴でもあるきれいな水盤があります。水盤に囲まれた階段を降りると本堂は外部印象とは異なる朱色の美しい空間となっており、時間を忘れ過ごせてしまう場所でした。
・淡路夢舞台
宿泊場所にもなった夢舞台では様々な安藤建築を堪能しました。天気が悪かったのが本当に残念でしたが、なんとか雨は止み日中は花に囲まれた百段苑や野外劇場など含め敷地内を散策できました。素敵な式場や夜のライトアップも美しく、晴れた日に再度訪れたいと感じました。
【豊島】
・豊島美術館
雨風によりフェリーが欠航するなどありましたが、なんとか豊島美術館に到着。想像していた何倍も素敵な空間でした。ひんやりする心地の良い床に座り、染み出る地下水や上部の開口から見える空を眺めつつ贅沢な時間を過ごせます。そしていつまででも過ごせてしまいます。
・勝者はいない
体を動かすアート作品にも立ち寄りました。久しぶりのバスケットボールでしたが、海外の方ともスポーツを通じて交流もでき楽しめるアートでした。なぜかシュートタッチが良く体も心も大満足。
・海のレストラン
名前の通り海に面したレストランにフェリーの時間まで残り少ない中立ち寄ったため、ピザを一切れ食べ、心優しい定員さんにフェリーに間に合うように包んでもらった残りのピザを片手にフェリー乗り場まで走ることに。。豊島美術館含め様々なアートがある豊島は想定より時間を長めに見込むことが大切なことを学びました。包んでもらったピザはもちろんフェリーでおいしく頂きました。
【直島】
・SANAMANE
最終日の宿泊先としてベネッセハウスではなく、SANAMANEという隈さん設計のグランピング型リゾート施設に宿泊しました。施設の中心にはSazaeというサザエの外殻に着想を得た、1000枚以上の合板を積層したサウナがあります。非日常を感じられるアートが多くある直島で心を落ち着かせ直島の自然、自分自身と向き合う時間が得られる贅沢な施設でした。
・早朝の黄色かぼちゃと役所前のカラーコーン
基本的に晴れていることが多い直島で、もやに包まれた黄色かぼちゃに幻想的な雰囲気を、役所まえの郵便の配達方法に島のおおらかさを、カラーコーンにさえ遊び心を感じ、少し歩くだけでもたくさんの発見がある素敵な島でした。
- まとめ
天候には恵まれませんでしたが、瀬戸内海の自然を存分に体感し、やはり自然は良いなぁと再認識しつつリフレッシュもできました。また、解像度高く建築を見てまわる事ができ、今後の設計活動に活かせるような素敵なデザインにも出会え、研修に協力して頂いた会社の皆さまに感謝したいと思います。