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SOP研修【阿部・小林】直島・豊島・小豆島

  • 研修関連
  • 2023.09.26|小林眞子

SOP研修とは

2023.8.29〜9.1に直島、豊島、小豆島に行って来ました。

東北とは違う風土に触れることで広い視野を持ち、新たな発想力を養い今後の業務に役立てることがこの研修の目的です。アートや自然に囲まれた瀬戸内海の島々を巡り、芸術に触れることで感性を磨きたいと思いこれらの研修場所を選びました。

◆地中美術館/安藤忠雄(直島)
周囲の自然や瀬戸内海の美しい景観に溶け込むよう、建物が地下に埋設されています。最小限の表現による余白の美しさがあり、空間全てが作品となっているようでとても神秘的でした。

地中にありながらも自然光が降り注ぎ、その光の取れ入れ方や使い方が巧妙でした。スケールの大きさには圧倒されます。

 

◆ベネッセハウスミュージアム/安藤忠雄(直島)

◆杉本博司ギャラリー時の回廊 硝子の茶室(直島)◆ヴァレーギャラリー(直島)
◆豊島美術館/西沢立衛(豊島)
瀬戸内海を見下ろす緩やかな傾斜を下って行くと見えてくる豊島美術館は、水滴のような丸いフォルムをしており、自然との調和がとても美しく感じました。周囲に上手く馴染んで、共存しているようです。美術館内は柱が1本もなく、天井部2箇所の開口部から直接取り込まれる風・音・光が建物の空間と一体化することで一つのアート作品となっています。作品の中に入り、視覚や聴覚などを通じて自然の変化を体験することで、その瞬間は心にも記憶にも残ります。自然の音も、より研ぎ澄まされて聞こえてきました。

また、床には所々小さな穴があり、不規則に水が湧き出ていました。起伏や風によって水が転がり動いて小さな水たまりになり、また流れて大きな水たまりになります。気付くと視線を奪われ、追いかけて、つい無心になってしまいます。

ただただそれを見つめて、自然の音に耳を澄まし、風や光を感じる。

自然、季節、時間、天候によって変わる空間は、一瞬たりとも同じ表情の時はなく、まるで生きているようでした。その時々で感じ方が違い、何度行っても楽しめそうだと思いました。

◆小豆島オリーブ公園(小豆島)

◆猪熊弦一郎現代美術館/谷口吉生(香川県丸亀市)
JR丸亀駅のすぐ隣にあり、道路、駅前広場と一体化した立地でした。巨大な壁画を囲むフレームが額縁のようで、正面から見た時に一つのアートのようになっています。中に入ると天井がとても高く、自然光で充たされています。垂直、水平につながる空間は、スペースにもゆとりがあり、ゆったりと作品を見ることが出来ます。自然光とコンクリートがお互いに引き立て合っており、開口部の位置や素材、色なども余分な自己主張が抑えられつつ、繊細に考えられていました。無駄がなくすっきりとした建物は現代アートとも上手くマッチしており、全体的にスタイリッシュな印象がありました。

 

 

この他にも建築やアートなど、様々なものを見て回ることができました。どの建築やアートにも余白があり人がいて完成するようで、空間そのものが芸術となっていました。こんな空間の使い方もありなのかと、本来の常識を覆されたものも多くありました。

また、表現や楽しみ方、感じ方は自由で良いのだと気付かされたようにも思います。フェリーで巡った島々は、自然を直に感じられ、どこを切り取っても美しく別世界に行ったようでした。自然を受け入れ、その空間、その瞬間を感じ取ることの素晴らしさも知ることが出来ました。空も海も青く、自然の中で心地良い時間を過ごすことが出来たと思います。

入社して間もなくにも関わらず、このような機会を設けて下さったことに感謝申し上げます。

この研修での学びを糧に、今後の仕事に取り組んで行きたいと思います。