SOP研修とは

9月のこととなりますが、福島県裏磐梯のホテル「ホテリ・アアルト」に一泊してきました。

ここ数年、公私でこどもの居場所づくりに関わる機会に恵まれ（ついにこの分野で博士課程にまで入りました！）ましたが、ある意味で真逆な「大人の居場所」について知っておくことも今後の設計活動にプラスになる、と思ったことが研修先選定の理由です。

2009年に築40年の保養施設を改修して開業後、3年前には二期計画（客室・ラウンジ・浴室）が増築されていますが、そのような背景を感じさせないトータルにコーディネートされた空間が広がっていました。

二期計画は敷地造成を一切せずに敷地内の沼との共存を図っているのが特徴です。沼に面して設けられた各開口部からの視線は各棟の配置、沼からの高さを考慮して慎重に計画されている印象で大変勉強になりました。

いわゆるメディア受け、写真映え、SNS映えを意識したデザインに頼らない余裕のようなもの、そして場所全体の構成の巧みさに建築家の力と「大人の居場所」らしさを感じました。

何でも数値化が可能になってきた昨今、この「構成する能力」を磨いていきたいです。