今年の研修テーマ「北海道の自然・生物・アイヌ文化や歴史を体験する」です。
3泊4日で北海道の白老町・札幌市・旭川市を中心に、北海道の自然や文化、建築に触れて、純粋に楽しみ・体感し、今後のデザインに活かすことが目的です。
また、4歳の子供を連れての遠出だったので、子供のリアクションを楽しみ、子供目線で自然や建物を体感してきました。
■ウポポイ(民族共生象徴空間) 白老町
アイヌの歴史・文化を学び伝えるナショナルセンターとして、長い歴史と自然の中で培われてきたアイヌ文化をさまざまな角度から体感できる施設となっています。
ポロト湖周辺の山並みに囲まれた自然豊かな地で、アイヌの伝統文化を学んできました。
■界 ポロト 白老町
ポロト湖沿いに建つホテルで、今回の研修で最も訪れたい場所でした。
アイヌの集落であるポロトコタンから着想した△湯のある湯小屋と、宿泊室があるホテル棟に分かれ構成となっており、アイヌの文化とポロト湖の景観と調和した、コンパクトで素敵なホテルでした。
洞窟のような内風呂から露天風呂へ抜けると、ポロト湖と樽前山の景色が広がり爽快でした。
■モエレ沼公園 札幌市
札幌市の市街地を公園や緑地帯の帯で包み込もうという「環状グリーンベルト構想」における拠点公園として計画された札幌市の総合公園です。
広大な敷地には幾何学形態を多用した山や噴水、遊具などが配置され、たくさんの親子連れや人々が訪れていました。
レンタルサイクルに乗って、子供と一緒に自然とアートに触れながら、広い公園を楽しむことができました。
■旭川駅 旭川市
旭川駅舎は、駅周辺土地の区画整理や鉄道高架事業、駅を挟んだ南北動線の整備といった旭川駅周辺地区のまちづくり計画の一環として進められた建物です。
長さ180m、高さ20mのガラスのカーテンウォールの壁となっており、駅前広場から駅舎を眺めた時の姿は圧巻でした。
駅舎の南側には忠別川と緑地が広がり、駅舎と自然が一体となった美しい景観が印象的でした。
まとめ
白老町、札幌市、旭川市の3つの都市を中心に、アイヌの文化、自然、建築、それぞれの町の雰囲気を満喫することができました。
アイヌの言葉に触れ、アイヌの集落から着想した建築、自然との調和など、その地特有の文化を継承したデザインに触れることができ、新たな発見と感動がありました。
今回得られた経験を今後の設計やデザインに、自分の視点で柔軟に取り入れたいと思います。