会長就任挨拶 「継承と創造」 渡邉宏
新年あけましておめでとうございます。
この度、2010年12月から11年間務めた代表取締役社長を退任し,取締役会長に就任しました。
社長在任中、多くの交流の機会を得、震災からの復興まちづくりと組織づくりでいくつか成果を上げることが出来ました。地域の皆さま、顧客の皆さま、協働して頂いた皆さま、関・空間設計の皆さま、これまでのご支援ご鞭撻に心から感謝申し上げます。
引き続き木皿泉新代表取締役社長、江田紳輔取締役設計監理部長と共に、よろしくお願いいたします。
私が関・空間設計の前身岡設計に入社した1976年はオイルショック後の混乱期、岡設計から分社独立した1996年はバブル崩壊後の日本経済停滞の始まりの時期でした。さらに社長就任直後の2011年には未曾有の自然災害東日本大震災と、転換期は必ず社会の大変動と重なってきました。お陰様で、いつも皆さまと一緒に乗り越えることができました。
特に東日本大震災は地域の建築設計事務所と専門家のあり方を問われ,再認識する機会となりました。地域の歴史文化と資源を継承しながら、安全で豊かで持続可能なまちづくりと人づくりを再確認し,それ実現する環境づくりを進めてまいりました。
その結果、建築・まちづくりを通して、地域との関係の深化とそれを可能にする人材育成と働き方改革と組織デザインを進めることが出来ました。これからも引き続き新体制の下で、人づくりと組織づくりと地域への貢献を進めて行きたいと思います。
今世界は地球環境問題と格差を抱えながら相互に複雑に関係し、多様性と不確実性の中、人類として共通の課題に如何に向き合い解決していくか問われています。地球温暖化と新型コロナウイルス感染がその一例です。
私たち関・空間設計は、地球そして地域社会の一員として、 持続可能な建築とまちづくりに応えるために、皆さまとずっと一緒に考え課題解決に取り組んで行く覚悟です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
取締役会長
渡邉 宏
代表就任挨拶 「受注サービス型組織から創造提案型組織へ」 木皿泉
あけましておめでとうございます。
皆さまにおかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたび、2021年12月20日に開催されました定期株主総会並びに取締役会において代表取締役社長に就任いたしました木皿泉(きさら いずみ)です。
誠に微力ではありますが、皆様のご期待に応えるよう努力いたす所存です。
前社長在任中同様今後とも一層のご指導ご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。
私は岩手県盛岡市に生まれ、大学卒業まで仙台で育ちました。昭和56年に(株)岡設計に入社し東京本社勤務を経て、(株)関・空間設計の前身である仙台支店に配属されました。入社して8年目に年号が昭和から平成に変わり、さらにその8年後に仙台支店が分社独立し、その後平成から令和へと変わりました。年号が変わり会社が分社独立し、と同時に価値観も大きく変わる時代を体験してまいりました。
特に近年の社会環境は急激な少子高齢化や想定外の自然災害の発生、コロナ感染拡大などこれまでに経験したことの無い課題が発生し、その解決のためには新しい発想や対応が求められています。私たち建築設計事務所を取り囲む状況も、業務の目的の広範化や働き方の多様化など対応すべき内容も多岐にわたってきました。これらの状況から発生する新しい課題にはこれまでの価値観では対応できないことを日々実感しています。
これらの新しい課題に対して、 (株)関・空間設計創設以来の社是であるSpirit Of Place を基本とし、発注者の皆様並びに地域の方々に様々なアイデアを提案し社会に貢献するする組織を目指します。
発注された設計条件の範囲内での提案に留まるのではなく、発注の前段階や建物完成後の段階での提案など、プロジェクトという領域を超えて皆様の期待にお応えする個性の集まり、それが私たちが目指す創造提案型組織です。
新体制になりました(株)関・空間設計をこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
代表取締役社長
木皿 泉