2019年12月7日(土)、東北大学工学部にある「サイエンスキャンパスホール」において、「都市建築・杜春会セミナー×第4回CIATシンポジウム」が開催されました。
弊社在籍の東北大学卒業生7名がCIAT実行委員会主要メンバーとなり、イベントの準備を半年前から進めてきたものです。
「CIAT(Congress Interactive for Alumni of Tonchiku)」は、若手の都市・建築学専攻OBOGが中心となり、東北大学のネットワークの拠り所となる“プラットフォーム”をつくることを目的に東京で開催されてきた建築イベントです。
第4回となる今回は、仙台で現役学生を巻き込んで開催されることになり、毎年この時期に杜春会(OBOG会)主催で開催されている「都市建築・杜春会セミナー」と共同開催することになり、イベントの目的をより深められる相乗効果を期待しました。
イベントのテーマは、『トンチク×ドチャク』
※トンチク…東北大学 都市・建築学専攻の愛称
メインゲストとして、世界/日本で活躍する、Ney&Partners Japan 渡邉竜一氏に登壇していただき、日本で会社設立後初めて手掛けた長崎の「出島表門橋」を中心にお話しいただきました。工芸品のような美しさをまとった橋のデザインはさることながら、ピュアなデザインを維持したまま、ひたすら人を巻き込んでゆくプロセスには「デザインの公共性」に対する本質的で新しい応え方が示されているようで、たいへん刺激的な内容でした。
その後、ラウンドテーブル形式で、2人のファシリテーター、6~7人の多様な活動をしているゲストにより、2ラウンド@45分の「ドチャク/土着」をキーワードとしたディスカッションが繰り広げられ、それぞれのバックグラウンドや仕事を背景に「ドチャクの現代的な解釈」「地方に住んで建築にかかわること」等について語られ、意見が飛び交いました。
その後の懇親会は、吉岡賞を受賞した高橋一平さんが駆けつけてのお祝いイベント等、たいへんな賑わいの会となり、盛況のうちにイベントを終えました。
このイベントを通して、東北大学都市・建築学専攻のネットワークを広め、深める成果は十分にあったように感じています。
こういった活動、関係性が将来の仙台/東北のデザイン力の向上、街づくりへの寄与、につながっていけば、と期待しています。