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SOP研修報告【江田】デンマーク・ノルウェー

  • 研修関連
  • 2019.08.25|江田紳輔

6年前に、フィンランド(アアルト)、スウェーデン(アスプルンド)を訪れて、北欧の風土、文化、建築に触れ、たいへん良い経験をしましたし、その後の建築活動に影響を与えた、と感じています。

その時からの「北欧残りの2国、デンマーク(ヤコブセン)、ノルウェー(スノヘッタ)もいつか行ってみたい」との思いもあり、今回、デンマークの首都・コペンハーゲンと、ノルウェーの首都・オスロに10日間程度、滞在しました。

【日程】2019年7月7日(日)~7月17日(水)

 

■コペンハーゲンの建築

コペンハーゲンは、高層建築物のない“こじんまり”とした町です。

市庁舎や古城はもちろんのこと、建物のほとんどが石造り、レンガ造りの中低層建物で歴史と文化が感じられ、まちの雰囲気を創り出しています。

ただ古いだけでなく、そこに素晴らしい現代建築がバランスよく置かれており、その対比が秀逸…コペンハーゲンならではの風景を創り出しています。

古いものをずっと大切に使い続けると共に、新しいものは町の将来を考えて、慎重につくっているであろうことが想像できます。

かたや、私たちが普段関わっている日本の建築は、コペンハーゲンのまちづくりのようなことまで配慮して考えているだろうか?と少し恥ずかしくなりました。

オペラハウス(へニング・ラーセン)コペンハーゲンIT大学 ティントゲン学生寮(ルンゴー&トランベア) (1) コペンハーゲンといえば…ニューハウンの風景コペンハーゲンの街並み コペンハーゲン市庁舎ブラックダイヤモンド(王立図書館)(シュミット、ハンマー&ラッセン)発電所(B

 

■コペンハーゲンのにぎわい

今回の研修で、とても感銘を受けたのは、コペンハーゲンで暮らす人々の“生活の豊かさ”です。

たまたま滞在していた時がコペンハーゲンのジャズフェスティバルの期間で、町中いたるところで、音楽とビールを楽しめました。

ただ、ジャズフェスティバルの場所だけではなく、夕暮れ時になると、みんな街中の広場、公園、レストランになんとなく集まり、楽しい時を友人、家族と過ごすのです。

「豊かだなぁ…」と心の底から感激すると共に、「仙台もこうありたいなぁ…」と思いました。

ジャズフェスティバル夕暮れ、ジャズコンサートを楽しむ人々夕暮れの街角の広場の風景夕暮れの公園の風景夕暮れの町のレストランの風景

 

■ルイジアナ現代美術館

コペンハーゲンから列車で40分程度北に向かった海沿いの町に、「ルイジアナ現代美術館」があります。

今回の研修で様々な素晴らしい建築を見た中でも、この美術館にとても感動しました。

美術品も、1950年代以降の現代アートについては、世界でもトップクラスです。

建物は、増築を重ね、いくつかのパートに分かれており、それぞれをガラスの通路で連結した回廊形式になっています。

この美術館を巡りながら感じる「内部と外部空間の心地よい関係性」は本当に素晴らしい…

回廊の途中にある、海が目前に広がるテラスレストランでのランチとビールは最高でした!

また、いつか来たい場所です。

ルイジアナ美術館エントランス屋外アートを楽しみながらの移動外の風景とつながる展示室美しい階段ハイサイドライトから光の落ちる明るい展示室海が見えるにぎわいのレストラン

 

■STEEL HOUSE

コペンハーゲンでの宿泊は、北欧の物価の高さを考え、また一人の寂しさを紛らわすことも考え、ドミトリーを選択しました。

50才近いオッサンがドミトリーに泊るのもどうかと少し考えましたが、今回は“アタリ”でした。

たまたまネットで見つけた「STEEL HOUSE」というホテル。

シングルやファミリー室もありますが、既に予約がいっぱいだったので、6人1室のドミトリー室です。1泊15,000円くらいが普通のコペンハーゲンで、1泊5000円程度!

同室の世界いろんな国からの人たちとのコミュニケーションもよかったし、ラウンジ等の共用部がとても素敵で、居心地の良い場所でした。結局、5泊しました。おススメです。

スチールハウス外観ラウンジ極小の宿泊室(ドミトリー)にぎわうエントランス

 

■オスロ

列車→フェリー→バス…10時間くらいかけて、コペンハーゲンからオスロに移動。

オスロは、山と海に囲まれたイメージ通りの「フィヨルドの街」でした。

湾沿いに有名なオペラハウスや市庁舎が建ち並び、にぎわいの広場空間が連続しています。

中央駅にも近い、オペラハウスの周りは、ムンク美術館やオスロ図書館など、建設ラッシュで、近い将来、素晴らしい都市空間ができそうです。

オスロ オペラハウス(スノヘッタ)オスロ オペラハウス内観オスロ図書館(建設中)ムンク美術館(建設中) ムンク マドンナムンク 叫び

 

■北欧のお金事情

高い!とは思っていたが、やはり物価が高かった!

カフェのビールが1000円、ランチのハンバーガー1800円、ペットの水が350円…

キャッシュレス、とは聞いていたが、本当に現金使わなかった!

逆に、現金使うのに苦労しました。ノルウェーでは現金全く持たずに過ごしたけれど、大道芸人に小銭あげることができなかった…

ペットの水が360円!カードしか使えない公衆トイレCash Only!

 

北欧の歴史、文化、生活の豊かさ、建築の素晴らしさ、風景、人… この研修を通じて、多くを五感で感じてきました。

こういったすばらしい経験をさせてくれた会社のみなさんと、協力してくれた家族に感謝しつつ、これを糧に今後の活動に活かしていこうと思います!