毎年「今年はどこに行こうかなぁ」と妄想を膨らませる時間をこよなく愛する宮腰です。
今回は、初めての国内(北海道・長野)を選択し、登山を研修の柱に決めました。
自然の素晴らしさは、言葉では言い表せません。たとえわずかな時間でも、自然の中にいると身体も心も喜んでいるという感覚が強く残ります。しかし、自然の猛威には到底太刀打ち出来ず、時に無力であることも同時に思うのです。
戻るべきか進むべきか・・・、湧き上がってくる迷いと対話する時間も沢山ありました。瞬時の判断。脚の置き場に集中していると、身体の機能が否が応でも目覚めていく不思議な感覚。倒木乗り越え、澤に入り、標高が上がれば呼吸もどんどん浅くなり、石に脚を取られながら、ただ歩く歩く。一瞬の晴れ間に喜び、突風に本気で号泣。頂上が見えているのに、そこからが長い。道のりを振り返って、人生のようだなぁと月並みながら考えました。
大きな声では言えませんが、登頂した自分を全力で褒めています。
限界への挑戦、自己との対峙・・・ともすれば置き去りにされがちなこの貴重な時間を与えてくれたこの組織と仲間に心から感謝しています。
ここ数年、「経験こそ一番の財産」と思っていましたが、改めてそれを確信しています。