スイスは古くからの山岳観光立国であり、ル・コルビジェ、ピーター・ズントー、ヘルツォーグ・ドムーロン等、現代建築でも魅力的な国です。また、精密機械や国際金融産業等々、世界のトップレベルのものがたくさんあり、経済的にも生活的にも余裕があり裕福な国です。
ここ数年の研修旅行では混沌としたアジアの国々を見てきたので、今回はヨーロッパの中でも豊かな国、スイスを訪れて、その街並み、人、現代建築(特にズントー)、風景、等々を体感しつつ、「豊かな人生のための“働き方”ってなんだろう?」を見つけて来ることを目的に、7月8日~7月17日(10日間)、スイスを巡ってきました。
【行程】
日本→チューリッヒ→クール(ヴァルス)→ツェルマット→ベルン→バーゼル→チューリッヒ→日本
■まち(チューリッヒ・ベルン・バーゼル)
スイスの都市は、歴史的な建物を大切に尊重し、現代的な建物と融合させながら、景観的に非常に美しい街並みを形成していました。また、大都市はどこもトラムやバスが発達しており、住民はもちろんのこと、旅行者にも街中移動手段が利用しやすく、古きもの新しきもののバランスをとりながら、とても魅力的な都市空間を創出しています。
■地方(クール・ヴァルス…)
スイスは移動の楽しい国です。どこを移動しても、山々や川、村落、牧草地…が非常に美しく、魅力的で飽きません。住んでいる人々の景観を守ろうとする意識、文化度の高さに感心しました。
■現代建築
スイスは、ル・コルビジェ、ヘルツォーグドムーロン…たくさんの建築家が生まれ活躍している場所ですが、特に今回は大好きなピーターズントーの建築を一度体感したいのが大きな目的でした。ズントーの建築は東のクール地方に固まっており、有名な「テルメ・ヴァルス」「St.ベネディクト教会」を体感することができ、思っていた以上に感動しました。
■ツェルマット(マッターホルン周辺)
美しいマッターホルンを眺めながら、たっぷりトレッキングとマウンテンバイクを丸2日楽しみ、最高のリフレッシュとなりました。
どこに行っても美しい景観・風景、正確で極め細かい交通網、清潔でホスピタリティーに溢れたホテル、美味しい食べ物、親切で温かい人々…創造はしていましたが、この文化度の高さはスゴイと感じてきました。「観光立国・日本」を叫ぶには、スイスと比較すると恥ずかしくなるくらいです。最低のレベルがどれも高く、物価が高いのは暮らしや文化を守るためで、それ以上の価値があることを感じました。
この研修を通してスイスの高度な文化、人、景観に多く触れ、体験することができて、今後設計活動をする上で発想を豊かにするためのよい財産になったと思います。
- « SOP研修報告【三浦】北海道
- 裸参り »