研修時期 2016.9.23~9.27
研修場所
福島県(喜多方市)、新潟県(長岡市)、石川県(金沢市)、岐阜県(岐阜市)
長野県(軽井沢)、栃木県(宇都宮市)
今回の研修は「建築と地域(場所)の関わり」という視点で近年の特に優れた最新建築、各地域の伝統建築などの様子を肌で感じることを目的に国内を車で移動しながら会社の先輩である三浦さんと見学してきました。5日間で約2000km走り、車移動ならではの、その場所ごとの風景を感じることができました。
私からは研修の前半部分を報告させていただきます。
研修の前半部分は、仙台を出発し福島県喜多方市を経由して新潟県長岡市に向かいました。
喜多方市・長岡市とも非常に積雪の多い地域です。
その後、長野県を経由して、石川県金沢市に向かいました。
喜多方市庁舎(ナスカ一級建築士事務所)では雪解けを考慮してなるべく北側に落ちる日影の最小限に抑えた扇形の平面形状や地元の蔵に使われる煉瓦をアクセントとして用いた外壁が特徴的でした。
ラーメンで有名な喜多方ラーメンもおいしくいただきました。
長岡市では庁舎・体育館などの機能が複合的に合わさったアオーレ長岡(隈研吾都市設計事務所)を見学しました。
ナカドマと呼ばれる大きな屋根のかかった、誰でも利用できる広場のような空間が非常に気持ちよく、人を引き付ける力を感じました。地元の木ルーバーを市松上に配置した外観が非常に特徴的な建物です。
金沢では金沢21世紀美術館(SANNA設計)、鈴木大拙館(谷口建築設計研究所)を見学しました。
金沢21世紀美術館は裏のない、円形の建物でどこからも入れ、公園のように訪れた人達が楽しそうにしている姿が印象的でした。
鈴木大拙館は同じ美術館という用途ですが、作品と向き合う環境や周囲の静かな環境と調和した空間でした。
研修前半部では上記以外にもたくさんの場所を見学しました。
研修を通じて建物と地域の関わり方は多様であると改めて感じさせられました。
厳しい環境の対応、地元の素材を使う、人が集まる仕組みをつくってその土地のポテンシャルをあげるなど、その場所ごとに個別の関係性があり、それが建築の面白さと思いました。