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東北大学工学部講義「建築職能論」

  • 教育活動
  • 2024.12.16|木皿泉

11月末に東北大学での「建築職能論(8回)」の講義が無事終了しました。担当してから7年目に入り、対象は工学部建築学科の3年生が中心です。今年は昨年度の学生の皆さんのアンケート結果を受けて2週に1回の授業から毎週の授業に変更してみました。隔週では前の講義内容を忘れてしまうので集中的に実施して欲しいという要望が変更の理由でした。

そのため従来は10月から年明けの1月までが授業の期間でしたが、今年は10月と11月の2か月間に集中して実施しました。

このような効果も含めて、例年30余名の受講生数でしたが今年は44名という大所帯になりました。出席率も高く教室は満席状態で、受講生の皆さんには少し気の毒な環境でした。

職業に就いた経験がない学生の皆さんに「職業上の倫理」を説く難しさを感じながら、私の様々な実務経験を引き合いに出しながら理解しやすいように少しずつ工夫しています。

来年度から講座名が「建築職能論」から「工学倫理」に変わる予定です。他の学科でも「工学倫理」として倫理教育が展開されるようです。昨今のAIやロボットなどの進化と、それを使う人間の関係を念頭に置いた倫理教育の重要性が問われ始めているということでしょうか。