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第44回 東北建築賞作品賞受賞式 「女川町立しおかぜ保育所」

  • お知らせ
  • 2024.11.20|佐々木大

弊社設計・監理の「女川町立しおかぜ保育所」が受賞した「一般社団法人  日本建築学会東北支部  第44回  東北建築賞特別賞 受賞式」に参加しました。

授賞式はアイーナ・いわて県⺠情報交流センターで行われました。受賞作品に対する講評と、第44回東北建築賞の総評として、「今回は木造による意欲的な作品が多く、地域性や風土、少子高齢化など、東北地域全体が抱える課題への取り組みが高く評価された」との講評を頂きました。その後、弊社が設計した盛岡地域交流センター・市民文化ホール「マリオス」にて懇親会が開催され、審査員や受賞者の方々との交流が行われました。授賞式と合わせ、改めて東北建築賞を受賞できたことを実感する貴重な機会となりました。

現在日本建築学会東北支部HPトップに写真を掲載していただいております。

■作品講評を掲載させていただきます。
『いかに地域に開き、地域と連携できるかを考えて、近年のセキュリティーを重視した閉ざされた園舎から、 地域に開かれた園舎として実現すべく、多くのワークショップ等を経て実現された園舎は、女川駅からの軸線となる「ふれあいの道」を軸に中央に園庭、それを囲むようにドーナツ型の園舎となっている。散歩などで訪れる地域住民が、ベンチに座りながら園庭や斜面を利用してつくられた「ぼうけんの庭」を自由に遊び廻る子どもたちを見守ることができる仕掛けは非常に評価できました。内部も二つの円を使って配置された教室は、遊戯室の天井が一番高く、角の2歳児室に向かって緩やかに傾斜していく天井と開口部などの操作により、見通しが良くなるように配慮がされ、円形のデメリットを解消し、連続性をもった空間となってい る。中央のランチルームを起点に食育も含め、さまざまな地域との連携行事などが実現可能であり、そういった可能性を感じる魅力を持った園舎づくりが評価できました。』

作品概要はこちら
女川町立保育所(女川町立しおかぜ保育所)|関・空間設計

掲載詳細はこちら
第44回東北建築賞ギャラリー|日本建築学会東北支部