2024年11月6~8日の3日間、弊社にて仙台市立桜丘中学校の生徒2名が職業体験を行いました。
■中学校における「職場体験活動」
仙台市内の中学2年生全員(約9,000人)が、3日~ 5日の職場体験活動を行います。職場体験期間中、生徒は家から直接職場に出勤し、体験を通して、働くことの意義や責任、コミュニケーションの大切さなどに気付き、将来の自分の生き方について深く理解をしていきます。
■設計事務所の仕事体験
3日間という短期間でテーマに沿った建物の設計に挑戦します。
必要な機能やその寸法などを学びながら図面作図及び模型作成を行い、自分の考えを形にすることと、自分の考えを他者へ伝えることを通して、デザインの楽しさとコミュニケーションの重要性を学びます。
今回の課題は「○○○ × オフィス」~関・空間設計のサテライトオフィス計画~とし、オフィスという機能だけではなく他の機能(〇〇〇) を混ぜ合わせた空間を設計することで、弊社の社員や地域の人が居心地よく過ごせるようなサテライトオフィスを計画することに挑戦しました。課題詳細は下記の通りです。
・建物条件:200 ㎡程度、構造・階数は自由
・その他条件:社員15 名程度の座席を設けること
・計画地:仙台市青葉区本町2 丁目 広瀬ビルの隣
社員へ理想のオフィスや現状の課題についてのヒアリングからスタートし、事例調査を重ねてコンセプト決めを行いました。縮尺を考えながら平面図と立面図を作図、その図面をもとに模型を作成していきます。最終日には社員をクライアントに見立ててのプレゼンを行ってもらいました。
本町を舞台に取り組んだ建築提案を地域の人々にも見ていただきたいと考え、最終日のプレゼンを外部で行いました。会場とした本町スクエアは元寺小路の交差点角に位置するレンタルスペースで、周囲の広場と合わせて本町商店街の方々に広く使用されている施設です。
通りかかる地域の皆様に見守られながら一生懸命に作業を続けました。平屋でカフェとオフィスの区画を床の段差で解消する案や、2階建てでゾーニングを行いながらアーケード的な廊下でテナントとの関係性を構築する案など、独創性と説得力を両立した魅力的な案を考えることができました。
自分の考えを形にする楽しさや、その考えを他者へ説明する難しさ等を体験してもらえたと思います。慣れない作業に緊張しながらも積極的に取り組む姿勢が素晴らしいと感じました。